1/12 インテペーパー

以下、1/12に無料配布したペーパーの文章になります。
妄想が暴走していてXなどSNSに掲載するのは躊躇われる文章なので、こちらの個人サイトに載せておきます。

1/12 SUPER COMIC SITY 関西 30

スペースにお立ち寄りいただき誠にありがとうございます。ポリアンドリのめちると申します。

デスノにハマるのは実は2度目で、かなり子供の頃に父親と実写映画(藤原竜也版)を観に行ったり、朝読書の時間に『ロサンゼルスBB連続殺人事件』を読んだ記憶がうっすらあります。
年齢バレますね……笑

その頃はジェバンニとニアの組み合わせが好きでした。
もちろん当時はBL的な意味で、黒髪で年上の従順な部下×銀髪で年下のツンツン上司の組み合わせに萌えていました。
(その頃はまだオタクとしての自我は発達しておらず、あくまで「なんかいいよね〜」くらいの仄かな萌えでしたが……!)

今回再燃したきっかけは、昨年の8月に「ニアって本当は女性なのでは?胸あるよね?」という投稿をSNSで見かけたことです。

Kindleで購入していた短編集を再読したら、「ほ、ほんまや!?aキラ編のニア、確かに胸の膨らみが……ある!?」などと今までの認識がひっくり返る体験をしました。
2021年に短編集を購入していたというのに全く気付かなかった……!不覚!

(というか仰向けの状態でこんなに膨らんでるなら結構大きいのでは?)
(ニアがaキラ編でずっと寝そべってるのは産後で身体が疲弊してるからでは?)
(父親は誰?aキラ編で出番が無かったジェバンニ?)
(ニアが子供産んでジェバンニが父親として育休取ってるの?)

妄想が暴走していますが、かっこ内の妄言は置いといて、ニアが女性なのはガチだと思っています。

その後アマプラで10月から配信開始した実写ドラマ版を視聴して、まさかのニアメロ二重人格設定に脳をやられて、鉄は熱いうちに打て!という考えから、勢いでサークル参加しました。

そういうわけで本サークルのニアは女性設定です。
ダメな人はミュートブロックあるいは無視でお願いしますね。

ここからは作品語りになります。
ニアが女性だと仮定すると、本編の意味合いがかなり変わってきますよね。

「ふっ、女なんて簡単なもんだ」とか言ってた夜神月は見下してた女性(しかも年下!)に敗北したわけで、ナオミやミサや高田やレムなど、女性を弄び続けた彼に対するこれ以上ない意趣返しを原作者が行ったように思えるのです。

第一部のラスト、Lの敗北の決定打となったのは死神レムのミサに対する愛情でした。
(レム自身はミサに対する感情を「意地」などと表現していましたが、私は母性愛のようなものだと解釈しています。)

第二部のラストではこの構図がニア側で再現されていて、キラ敗北の決定打となったのは、メロのニアに対する執着により引き起こされた高田誘拐でした。

ニアが女性だとすれば、メロからニアへの感情もより一層複雑めいたものに思えてきます。

ここからは私の主観が大いに入りますが、ひとつは「女なんかに負けて悔しい、カッコ悪い、いつか勝って認めさせてやる」という優秀な異性に対する敵愾心でしょうか。

もうひとつは「死地に赴こうとするニアを放ってはおけない、女をみすみす死なせるわけにはいかない」といった男性特有のヒーロー願望のようなものがあったのかな?とも思うのです。
「俺がやるしかないな」というメロの意味深なセリフはもっと深読みできそうです。

付け加えると、最終話で語られた松田説は2つありました。
前半の「ニアがノートを使用して魅上を操って殺した」はハズレ、後半の「ニアがリドナーを使ってメロに情報を流して、自分の都合のいいようにメロを動かした」はアタリな気がしています。

かつて夜神月が死神レムの愛情を利用して宿敵Lを葬ったように、ニアがメロの屈折した愛情を意図的に利用してキラを葬ったとすれば、これ以上なく美しい因果応報の物語だと思うのです。

最後に。「主人公が大量殺人鬼」という点でDEATH NOTEは極めて異色の少年漫画でした。
改めて読み返してみると、もしかして「主人公がラスボスの女の子に敗北して死ぬ」という点においても少年誌のタブーを犯していたのかな?と感じました。

本作における最大のタブーだったからこそニアの性別は隠蔽されなければならず、13年の時を経て、aキラ編で少しだけ種明かしをしたのではないでしょうか。

ところで、本編から短編集にかけて、L、メロ、夜神月、田中実……ニアと能力的に対等そうな男性が現れてはみんな死んでいくのですが、ニアの未亡人パワーというか後家運は本当に凄いなぁ!と感じる次第です。

ジェバンニほんまに頼むで!お前は死なないでくれよ!